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カテゴリ:中3E (スマホは右のV印をタップ→ > 進歩3

進歩3 L1

Scene1: Can we go along, too?

グリーン博士の帰宅時、
メアリーとトムがテレビを見ている

グリーン博士:
ちょっとの間テレビを消してくれないか、
きみたち。
良いニュースがいくつかあるんだ。

メアリー:
どうしたの? なんだか楽しそうね。

グリーン博士:
うん、そうなんだ。
私は来月ロンドンの学会に参加する事になった。

メアリー:
それはすばらしいわ。
私たちもついて行っていい?

グリーン博士:
もちろん。
私達はこういうチャンスを最大限に活用するべきだよ。

メアリー:
わあ、「楽しい古きイングランド」での夏休みね。


've got ( have ): 持っている  
kind of (+形容詞/副詞) (= rather ): いくらか、多少、かなり
take part in ~: 参加する  
conference: 会議  
along: 一緒に、~に沿って      
get along ( with ): ~についていく  
make the most of ~:~を最大限に活かす  
chance: 機会  
merry: 陽気な、楽しい  
certainly: 確かに


look

1 ホテルにチェックインするにはまだ早すぎる。

2 さあ、みなさん、本をしまってください。
 私達は既にそれらをしまいました。

3 あなたはどこに行っていたの?  
 私はあなたを探していました。

4 彼らは、本当にロンドンに滞在するのを楽しみにしています。

5 あなたはまだ、近所の人達と友達になっていないのですか?


practice

1 look up (to): look up to:見上げる、仰ぎ見る、尊敬する

2 (Help) me: 手伝ってください

3 (help):help+人+with : 人に~するのを手伝う、
             人に~して助ける

4 (too):too ~ to … :あまりに~なので … できない、
             …するにはあまりに~だ

5 picked her bag (up):pick up:持ち上げる、
               つまみあげる、
               人を車で迎えに行く

6 thanked me (for): thank+人+for: 人にfor以下の理由で感謝する

 

Scene2:  Like the couple you invited dinner here last year?

グリーン博士は同じ学会に参加する
ロンドンの人たちを何人か知っている。
ひと組の夫婦が、彼らのところに泊まるよう
グリーンさん一家を招待した。


グリーン博士:
ロンドンにいる私の知り合いで、
私たちを喜んで泊まらせてくれると言う人が
何人かいるんだ。

トム:
昨年ここのディナーに
グリーン博士が招いたみたいな夫婦?

グリーン博士:
ああ、ジェームスとジェディージャクソンだ。

トム:
彼らには僕たちと同じくらいの歳の子供が
2~3人いなかった?

グリーン博士:
彼らはメアリーより1歳年上の息子と
君と同じくらいの娘がいるんだ。

トム:
彼らが私たちを案内してくれるといいね。

 
be glad to-V:  Vして嬉しい
put ~ up: 泊める
Jackson:(苗字) ジャクソン
a couple of ~ :2~3の
my/your/ our age:私、あなた、私達と同じ年齢
retire:退職する
capital:首都
international:国際的な


look

1 私が昨日会った女性は、私の父を知っています。

2 私が先生の机の上で見た本は、私の物に似ていました。

3 昨日私に話しかけてきた女性は私の父を知っています。

4 先生の机の上に会った本は、私の物に似ていました。

5 私達の医者は、私達みんながとても好きなのですが、
  来月退職するでしょう。

6 ロンドンはイギリスの首都ですが、国際的な都市です。



Clark:(苗字) クラーク     
pilot:パイロット     
Blare:(苗字)ブレア     
accountant: 口座     
David:(男性名) デイビッド    
journalist: ジャーナリスト        
Hill: (苗字) ヒル     
bank: 銀行   
clerk:店員、行員       
critic: 批判、批評       
employee:従業員

 
practice

1 All musicians know George Gershwin, who[that] wrote "Rhapsody in Blue.
  先行詞は固有名詞なので非限定用法、
  かつ主格なので関係代名詞は省略不可

 全ての音楽家は”ラブソディーインブルー”を書いた
  ジョージ・ガーシュインを知っています。

2 London, which the Greens will see this summer, is the capital of England. 
  先行詞は固有名詞なので非限定用法になり目的格でも省略不可

 ロンドンは、そこをグリーンさん一家は今年の夏見る予定ですが、
 イギリスの首都です。

3 The couple (*whom/who/thatを省略) they invited to dinner last year was from London.

 彼らが去年夕食に招待した夫婦はロンドン出身です。

4 The Jacksons have a son who is a year older than Mary.
  先行詞が主格なので省略できない。 
 ジャクソン家にはメアリーより1歳年上の息子が1人います。

5  The Jackson's son who is a year older than Mary will show Tom around.
   主格なので省略不可
  メアリーより1歳年上のジャクソンさんの息子がトムを案内してくれるでしょう。 

6 Mary found the book (*which/that) Tom had been looking for. 
   目的格なので省略可
  メアリーはトムがずっと探していた本を見つけた。



Scene3: They're going to stay with Mr.Jackson, whose big house in Chelsea is not far from the conference center.

グリーン一家はジェームス・ジャクソンのお母さんの所に泊まるつもりだ、
そしてそのチェルシーにある彼女の大きな家は学会場からそう遠くない。

グリーン:
ジェームスは、チェルシーにある彼女の家に私たちを泊まらせてくれるよう自分の母親に頼んでくれたんだ。

メアリー:
彼女は、私たち全員分に十分な部屋を持ってるの?

グリーン:
うん。彼女はB&Bレンタル(小規模宿泊施設)用の空いている部屋がたくさんある大きい家を持っているんだ。

メアリー:
ベッドと朝食用施設ってこと?

グリーン:
その通り。私たちのために三部屋空けておいてくれるつもりなんだ。

メアリー:
あら、いいじゃない。ワシントンのホワイトおばあちゃんのところで泊まるみたいになるわね。


whose: (関係代名詞)所有格を表す     
Chelsea: ロンドンの一部地域名       
room: 余地、空間         
all of ~ : すべての~     
B&B = bed and breakfast: 朝食付き宿       
rental: 貸しの          
open: 空いている       

 

look

1 車を盗まれた男は、警察に行った。

2 私がノートを借りた女の子は、私の親友です。

3 トムとメアリーは、そしてその父親は会議に出席する予定ですが、
  ロンドンに行くつもりです。

4 グリーンさん一家はジャクソン夫人の家に泊まるつもりです、
  そしてその夫人の家はチェルシーにあります。



practice

1 ( whose ) 
   メグは、彼女の父親はよく仕事でフランスに行くのですが、
   来月彼に一緒について行くつもりです。

2 ( which )
   メグのお父さんはよくフランスの首都、
   そこはもちろんパリですが、を訪れます。

3 ( × ) 
   あちらは、私がアシュレーのパーティーで会った人です。
    目的格のwhom,whoが入るが省略

4 ( whom ) 
    カルロスは、私はアシュレーのパーティーで会ったのですが、
    容姿のいい子です。

5 (whose)
    あれは、先週私が彼女のDVDを借りた女の子です。

6 ( who ) 
    あれは、先週彼女のDVDのうちの一つを私に貸してくれた女の子です。


2

1 I have a good friend whose father is a famous journalist.  
 私は、父親が有名なジャーナリストのいい友達がいます。 

2 The couple (  × )I met at the party was from London.
 先行詞が目的格なので省略
 私がパーティーで会った夫婦はロンドン出身です。

3 Jiro, whose flashlight was broken, had a hard time during the power failure. 
   power failure:停電
   次郎は、彼の懐中電灯が壊れていたのですが、停電の間は苦労しました。

4   The Greens are going to stay with Mrs. Jackson who has a big house in Chelsea.
   グリーンさん一家は、チェルシーに大きな家を持っている
   ジャクソン夫人のところに泊まるつもりです。

進歩3 L1 R 一つの同じ言葉?


今、トムはアメリカの4年制高校で1年生だ。
担任のマーフィー先生と話している。
彼女は社会科の教師でもある。
トムは次の夏に家族でイングランドへ
旅行しようとしてることについて話した。
マーフィー先生は今、
アメリカ英語とイギリス英語の
いくつかの違いについてトムに話している。


トム:
この旅行は本当に楽しみにしているんです。

マーフィー:
きっとそうでしょうね。出発する前に、
イギリスの歴史や文学についての簡単な本に
いくつか目を通しておくべきですよ。
私たちは文化的にイギリスに深く根ざしているもの。

トム:
はい。新しい言語を学ぶ必要がないのでよかったです。
去年、僕の友人の次郎がここですごく苦労していました。

マーフィー:
アメリカとイギリスは同じ言語で「結ばれている」
というよりも「分かれてる」2つの国だと
言う人もいるんですよ。

トム:
イギリスの映画を見るとき、
発音の大きな違いに僕はいつも驚きます。
ほとんど別の言語に聞こえます。

マーフィー:
そうですね。実際イギリス人が「That's for sure」というと、
最後のrがなくて、私たちには「That's for shore」
ときこえますね。
ある日有名なアイルランド人作家のジョージ・バーナード・ショーは
「Are you sure?(本当ですか?)」と聞かれて、
「Yes, I'm Shaw. George Bernard Shaw
(私はショーですよ。ジョージ・バーナード・ショー。)」
と答えんですって。

トム:
奇妙な話ですね。

マーフィー:
それと発音だけじゃなくて、
いくつかの単語はスペルも異なるんです。イギリス人は
「metre, litre, centre, theatre」の末尾にreを使い、
「colour, neighbour」の末尾にourを使うんです。
イギリス人は違う単語を使うことすらあります。
elevaterの代わりにlift、またapartmentの代わりにflat、
そしてgasolineの代わりにpetrol、
さらにFrenchfriesの代わりにchipsを使います。

トム:
へえ、チップスはポテトチップスじゃないんですか?

マーフィー:
そうです。
あとイギリス人が「power cut」と呼ぶ停電の間は、
家を歩き回るためにtorch(トーチ)を使うんです。

トム:
家火の危険性があるんじゃないですか?

マーフィー:
イギリスのtorchは
オリンピックの松明みたなやつじゃないんです。
イギリスではtorchは
懐中電灯のことを意味するんですよ。

進歩3 L1 R  英語はどこから来たのか?

英語は世界中で話されてる重要な言語だ。
イギリス、アメリカ、カナダ、アイルランド、
オーストラリア、
そしてニュージーランドでの主要言語である。
アジアやアフリカでも多くの国で話されている。
今ではインターネットで広く使われている。
もちろん、
世界中で使われている英語はイングランドから来た。
しかしこの国際言語の起源を見つけるためには
どこを探すべきなのだろうか?

 
ローマ人

2000年以上前の紀元前55年、
ユリウス・カエサルは
ローマ軍を率いて(ドーバー)海峡を渡り、
その島をブリテン島と名付けた。
しかし、ガリア(現在のフランス)での問題のため、
大陸に連れ戻された。
100年後の紀元後43年に
ローマ人はまたしてもブリテン島を侵略した。
この時から彼らは400年間そこにとどまった。
彼らは堅牢な町や素晴らしい道を作っただけでなく、
言語も残していった。
ローマ人の言語はラテン語だった。
英単語の多くがラテン語から来たものだ。
paterとmaterがfatherとfatherになり、
舌を意味するlinguaがlanguageとなった。
これらはほんの一例にすぎない。
 

アングロサクソン人

ローマ人が去ったあとの5世紀に渡り、
二つの屈強なヨーロッパ人の集団が大陸から侵略した。
アングロ人とサクソン人だ。
彼らは北は今のスコットランド、
西は今のウェールズまで侵攻し続けた。
彼らは島全体を自らのものにし、
アングルランドもしくは「イングランド」と呼んだ。
このようにして、ブリテンの人々は
アングルの言語を話し始めた。
つまり英語を話し始めたのである。


デーン人とヴァイキング

8世紀末イングランドは再び侵略された。
今回は北からであった。
デンマークから来たデーン人と
スカンディナヴィアからきたヴァイキングは
侵略をし南へ南へと進んだ。
871年、ウェストサクソンのアルフレッド王(ウェセックス)は
侵攻をとめ、ロンドンをデーン人から解放した。
しかし、中央ブリテンの東海岸に沿ってデーン人の残党がいた。
彼らは多くのデンマークの言葉を英語に残していった。
sky, sister, windowなど他にも多くある。

そのころ、アングロ人とサクソン人はキリスト教徒となった。
ヨーロッパの教会や学校ではラテン語が主要言語であったため、
より多くのラテン語の言葉が英語に入って来た
 

ノルマン人

1066年イングランドは最後の侵略を受けた。
征服王ウィリアムと呼ばれたノルマンディー公ウィリアムは
強力な軍隊によりイギリスを侵略した。
フランス語はノルマン人の言語であるため、
200年の間フランス語は貴族の言語となった。
その間、農民や田舎の民だけが英語を話し続けた。
アングロサクソンはフランス領主のキッチンで
豚、牛、羊で夕食を作ったが、
上の階のダイニングルームに食事を運んだ時、
フランス語でそれらの動物に該当する
pork, beef, muttonと呼ばれた。
多くのフランス語もラテン語を起源に持っている。
 

英語は国際言語となる

イングランドは再び侵略を受けることはなかったが、
言語は進化し続けた。
14世紀のチョーサーや17世紀のシェークスピアなどの
偉大な作家が進化の手助けとなった。
彼らの作品は今も世界中で多くの言語によって読まれている。
17世紀の間、イングランドは世界中に植民地と市場をつくった。
その結果、英語はあらゆる大陸の人々に使われ始めた。
英語を話す人々もまた、
世界中の多言語からとった言葉を使い始めた。
スペイン語からはtomato, tobacco, mosquito、
ネイティブアメリカンからはskunk, squash、
日本語からはjudo, tsunami, karaokeなどである。
このように、英語は世界で最も豊かな言語の一つとなった。

進歩3 L2


Scene1:  This is the best one that I've seen.

メアリー・グリーンは
イングランドの本を求めて買い物に行った。

 

店員:
何か手伝いましょうか?

メアリー:
イングランドのガイドブックを探してるんですけど、
何か複雑すぎないものを。

店員:ええ、グリーンガイドがあなたが本当に必要な情報が全て載っていますよ。

メアリー:
いいですね。イギリスの歴史についてのシンプルな本も欲しいんです。

店員:
これがいままで見てきた中で一番良いですね、
それとこれは唯一漫画がたくさん載っているものなんですよ。

メアリー:
わかったわ。どっちも買うわ。

 
Can I help you?: いらっしゃいませ、何か御用でしょうか
complicated: 複雑な 
lots of~: たくさんの~
solve: 解く、解決する
travel:旅行する
abroad:外国へ
would like to -V: ~したい 


look

①あのバレーボールチームには、私が今まで見た中で一番背が高い女性がいます。

②スティーブはその問題を解いた初めての生徒でした。

③メグは、ここでは外国へ行ったことがある唯つの少女です。

④グリーンさん一家は、類ーじが住んでいたのと同じ通りに住んでいます。

⑤あなたが招待した人はみな、来ると行っています。

⑥私は、あなたに話したいことが何かあります。

⑦イギリスについて十分な情報が載った本はこの店には全くありませんでした。

 

Scene2:  Let me see what you bought today.

メアリーは今日の午後に買ったイギリスの歴史書を読んでいる。

トム:
今日君が買ったものを見せてよ。

メアリー:
わたしはガイドブックとこのイギリスの歴史の本を買ったの。

トム:
ガイドブックを見せてよ。
ぼくは歴史書に何が書いてあるかなんて興味ないし。

メアリー:
だけど、いくつか面白いこともここにのってるわ。
アルフレッド・ザ・グレートの話よ。

トム:
へえ、そうなんだ。大きな円卓を持ってた人じゃない?

メアリー:
それはここに書かれていることじゃないわ。
あなたは多分アーサー王のことを考えてるんじゃない。
 

Scene3:  It takes two hours to get there by coach.

トムはメアリーの買ったガイドブックを読むのに忙しい。

メアリー:
ロンドンからブリトンまでどれくらい遠くて、
どれくらいの時間かかるの?

トム:
うんっとね…50マイル(約80km)あって
そこにつくまで「バスで」で二時間かかるよ。

メアリー:
そこにつくまでにいくらかかる?
チャネルを見に行きたいの。

トム:
15ポンド(約2000円)かかるけど、
帰りのチケットを買うことでかなり安く買えるよ。

メアリー:
ブリトンみたいな所の夏の天気ってどうなのか、私気になるわ。

トム:
ここにはこう書かれてるよ、
「くもりの日は寒く、晴れの日はとても暖かくなる。」

進歩3 L2 R  アルフレッド王とケーキ


何世紀も前、イングランドには
アルフレッドという名前の聡明な統治者がいた。
彼は今までイングランドを統治した中で
最も聡明な王様だった、
そのためアルフレッド・ザ・グレート
(アルフレッド大王)と呼ばれた。

アルフレッドがウェセックスの王になった時、
イングランドは一つの国に統一されておらず、
いくつかの小さな王国に分かれていた。
これらの統治者はいつも互いに争っていた、
そしてディーン人は北からイングランドを侵略し、
南へと進んでいった。
彼らはデーン人の侵攻を一緒に止めるために
共に働くことができなかった。
アルフレッドは
これらの王国を統一することを強く望んでいたが、
長い間成功しなかった。
その間、デーン人によってしばしば打ち負かされていた。

惨敗した翌朝、アルフレッド王は
敵兵から逃れなければならなかった。
彼は何時間も大きな森をさまよった。

その午後遅く、彼は貧しい農家に来た。
彼は空腹であり、疲弊していた。
彼は農民の妻に
なにか食べるものと休める場所を
与えてくれないかと頼んだ。
ケーキを焼いていた女性は
その哀れな見知らぬ人をかわいそうに感じた。

「わかったわ」と彼女は言った。
「私が牛の乳を絞りに行く間に
  このケーキ見といてくれるなら、
  なにか食べるものをあげるよ。
  だけど焦がさないように気をつけてね!」

「あなたのために喜んでケーキを見ていましょう」
とアルフレッドは言った。

しかし、ケーキを見ている間、
彼の心は考えをめぐり始めた。
彼は、自分の敗走、デーン人の侵攻、
王国の統一と新軍の集めの必要性など、
多くのことを考え始めた。

「どうやったらデーン人を止められるんだ?」
彼は考えあぐねた。

「私たちに必要なのは
 国を守る強い陸軍と海岸を守る強い海軍だ。」
考えを巡らせている間、
アルフレッドはケーキについて忘れていた!

間もなくして農民の妻が牛乳絞りから帰ってくると、
けむり臭かった。
「私のケーキが!」彼女は叫んだ。
「わたしのケーキが焦げているじゃない!
 あなたがなにをしたか見てごらんなさい!」
彼女はほうきを持ち、それでアルフレッドのことを殴った。
バシンバシン!

「あんた私のケーキを焦がしたね!
 食べ物が欲しいんだろ!
 なのにそのための仕事はしないんだね、この怠け者!」
バシンバシン!

彼女は王様を殴りつけ叱ったが、
もちろん彼女はそのことについて気づかなかった。
アルフレッドは独り笑いせずにはいられなかった。
「ごめんなさい、奥様。」彼は言った。
「私が不注意な愚か者でございました。
 許してください。」

やがてアルフレッドはより大きい軍隊を集め、
デーン人の侵攻を食い止めた。
そして平和のために賢明な法律を作り、
優れた裁判官を選んだ。
国民の文化水準を向上させるために、
彼は学校を開き、大陸から教師を招いた。
彼自身もラテン語を学び、
いくつかの本は英語に翻訳した。
アルフレッドは
イングランドを統一した初めての統治者であり、
彼は史上最高の王ではないかと言う人もいる。

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